こりくから
DIARY & WEBCLAPお礼
2009.08.22
動揺
「とりあえず、もう少し忍としての腕を上げて出直してね。」
その場の空気に不釣合いな程爽やかに言い放たれた言葉。
相手の女は何やら愚にもつかない悪態をついて走り去ったが、最早シズクは何も聞いていなかった。これは、相当怒っている。
我愛羅は柱の陰から見て、そう思った。
「好きな気持ちにどうこう言うつもりは無いけど、このくらいの気配は察せないと・・・ねぇ、我愛羅サマ?」
「・・・。」
「立ち聞きなんて趣味が悪いよ。」
「・・・たまたま通りかかっただけだ。」
里でも一、ニをを争う上忍で、親しい仲となったこの女が動揺するところなど見たことが無い。
初めて出会った頃から。
けれど、シズクはふいに視線を俯かせた。
それは非常にに珍しいことだった。
「・・・どうした。」
「ん~、でも可愛い子だったなぁと思って。」
「そうか・・・?」
「私より我愛羅と年も近いし。」
「だから?」
「・・・いつかはそういう日がくる事も覚悟しないとかもなぁ、と思って。」
まるで大したことではないというように、シズクは言った。
実際、シズクにとって大したことではないのかもしれない。
尚も続けられようとしている言葉に、内心穏やかでないのは間違いなくオレだ。
「だって私なんて、”我愛羅”と出会ったのが皆より少し早かっただけじゃない?」
それは、オレにとってとても重要な事実だ。
他の誰よりも早く、オレの存在を認めた女。
それがシズクだった。
「そこに拘って悪いか。」
憮然として告げると、シズクは僅かに目を見開いた。
「悪くない。心底良かったと思っているよ。」
そして、先ほどの女に見せたのとは違う、柔らかい笑みを浮かべた。
******************
どうも「言わされた」感があるなぁ、我愛羅(笑)まあ、ヒロインも別に意地悪からだけで言ってるわけじゃないんだけれども。
「とりあえず、もう少し忍としての腕を上げて出直してね。」
その場の空気に不釣合いな程爽やかに言い放たれた言葉。
相手の女は何やら愚にもつかない悪態をついて走り去ったが、最早シズクは何も聞いていなかった。これは、相当怒っている。
我愛羅は柱の陰から見て、そう思った。
「好きな気持ちにどうこう言うつもりは無いけど、このくらいの気配は察せないと・・・ねぇ、我愛羅サマ?」
「・・・。」
「立ち聞きなんて趣味が悪いよ。」
「・・・たまたま通りかかっただけだ。」
里でも一、ニをを争う上忍で、親しい仲となったこの女が動揺するところなど見たことが無い。
初めて出会った頃から。
けれど、シズクはふいに視線を俯かせた。
それは非常にに珍しいことだった。
「・・・どうした。」
「ん~、でも可愛い子だったなぁと思って。」
「そうか・・・?」
「私より我愛羅と年も近いし。」
「だから?」
「・・・いつかはそういう日がくる事も覚悟しないとかもなぁ、と思って。」
まるで大したことではないというように、シズクは言った。
実際、シズクにとって大したことではないのかもしれない。
尚も続けられようとしている言葉に、内心穏やかでないのは間違いなくオレだ。
「だって私なんて、”我愛羅”と出会ったのが皆より少し早かっただけじゃない?」
それは、オレにとってとても重要な事実だ。
他の誰よりも早く、オレの存在を認めた女。
それがシズクだった。
「そこに拘って悪いか。」
憮然として告げると、シズクは僅かに目を見開いた。
「悪くない。心底良かったと思っているよ。」
そして、先ほどの女に見せたのとは違う、柔らかい笑みを浮かべた。
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どうも「言わされた」感があるなぁ、我愛羅(笑)まあ、ヒロインも別に意地悪からだけで言ってるわけじゃないんだけれども。
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